詳細な説明
血清中に一定量の HIV-1 抗体または HIV-2 抗体が存在する場合、金ラベル位置へのクロマトグラフィーの際に、血清中の HIV 抗体と金ラベル内の組換え gp41 抗原および gp36 抗原が免疫結合して複合体を形成します。クロマトグラフィーがテストライン (T1 ラインまたは T2 ライン) に到達すると、複合体は T1 ラインに埋め込まれた組換え gp41 抗原または T2 ラインに埋め込まれた組換え gp36 抗原と免疫結合し、架橋金コロイドが T1 ラインまたは T2 ラインに発色します。残りの金ラベルをコントロールライン (C ライン) までクロマトグラフィー処理し続けると、ここに埋め込まれた多重抗体との免疫反応によって金ラベルが発色します。つまり、T ラインと C ラインの両方が赤いバンドとして発色し、血液中に HIV 抗体が含まれていることを示します。血清中に HIV 抗体が含まれていない、または一定量以下の場合、T1 または T2 の組換え gp41 抗原または gp36 抗原は反応せず、T ラインは発色しませんが、C ラインのポリクローナル抗体は金標識による免疫反応により発色し、血液中に HIV 抗体が存在しないことを示します。